活用できる、誰しもにやさしいデザインの手引き
- DESIGN
こんにちは、デザイナーの加藤です。
今回は最近見つけた素敵な資料をご紹介します。
それがこちら【認知症の人にもやさしいデザインの手引き】
福岡市が公式ホームページ上で無料公開している全40pのpdf資料です。
タイトル通りこの手引きには、認知症の人を含む多くの方がより過ごしやすい環境を整えるための
デザインのポイントがわかり易く簡潔にまとめられています。
現在の(超)高齢化社会に生きる我々にとって、認知症は誰もがなりうるものであり、決して人ごとではない問題ですよね…
一人一人が認知症の人のことをもっと知り、身近なものとして正しく理解し行動することで
誰もが暮らしやすい社会を目指す、そういった志が策定の背景にあります。
内容を見てみると、ユニバーサルデザインの基本的な考え方から、
認知症の人が見ている生活の視点を踏まえた上で具体的にどんなデザインが伝わりやすく
親しみやすいのかなどを写真やイラスト付きで丁寧に解説されています。
中でも、実際に改善デザインを導入した施設のユーザー心理調査や
認知症の人に伝わりやすいピクトグラム調査などは非常に実戦的で勉強になります。
最後には我々の住環境が「認知症の人にも優しくあるか」を確認できるデザインチェックシートも付いています。
読んだ人の次の行動を促すことも考えられていて感動します。
全体を通して30のデザインポイントがわかりやすくまとめられているので、
「認知症について何から知れば良いかわからない」
「具体的に社会に優しいデザインってどんなの?」といった最初の疑問を解決できる一冊です!
こうして考えるとデザインにできることって無限大です…
社会に生きる人全てに関係していて、デザインの力で社会を良い方に導くこともできるということを再確認しました。
この手引きは福岡市の公式ホームページや、電子書籍の取り扱いサイトから無料で入手可能です。
冊子化されたものは福岡市役所や県庁などで販売しているそうなので、
現物が欲しい岡山在住の皆さんは福岡に行きましょう^^
ぜひお手にとって読んでみてください!